独学と予備校(行政書士)

行政書士試験では、予備校に行く必要性はあまりないかもしれません

 独学か予備校か、他資格においても常に問われる命題ですが、行政書士においてこれはもう好みです。独学でも十分合格を狙えますし、予備校でももちろん合格を狙えます。私の場合は独学でしたが、司法書士の勉強中であったため、民法、会社法、憲法については事前知識があったことを付け加えておきます。
 あえて予備校が独学に勝るとすれば、それは司法書士試験においてと同様に、自分で効果的なテキストや問題集を集めてくる必要がなく(市販テキストは数が多く、意外と自分に合う効果的なテキストを探すのには時間がかかるものです)、予備校のカリキュラムに沿っていれば、しっかり勉強しさえすれば、合格レベルに達するという点でしょう。
 予備校においては、答練というものがあります。問題を解く模試のようなものです。司法書士試験では答練・模試は受けるべきです。本試験が相当に時間的にシビアであること、また記述問題も高度であるために、本試験と同様の形式の試験に慣れておくことは絶対的なアドバンテージとなりえます(参考:記述試験の勉強方法(司法書士)
 では行政書士において答練・模試は必要かと問われれば、私は不要と答えます。答練は問題集でカバーできます。
 行政書士の試験問題は、司法書士試験のような絶対的な理解度を問う問題よりも単純な暗記力を問う問題が多いことを考えると、市販過去問でも十分に対応できると考えるからです。
 模試も本試験が択一と3問の簡単な記述であることを考えると、本番に慣れておくことまでは必要ないでしょう。もちろん、万全を期して答練や模試を受けることに反対をするつもりはありません。ただ、費用対効果を考えると、ただでさえ受験勉強には意外とお金がかかる中で、抑えられる部分は抑えても良いという理由から、あえて不要と申し上げます。