勉強の場所
どこで勉強するべきなのか
昨年末に、本年度受験予定の方から下記のような質問がありました。
- 「勉強中眠くなったときにどうすればよいか?」
-
「(なかなか難しい質問ですが、睡眠不足は別論として)寝ないでやるしかありません」
答えとしては、結局のところ上記しかないと思いますが、そうは言っても、具体的にどうすればよいかの説明はなかなか難しいものです。ある意味、「眠い=モチベーションが続かない」ということでもありますから、どのようにモチベーションを継続するかについては非常に深い命題でもあります。
実際、こうした経験は誰にもあるはずです。特に私のような中高年だと、尚更睡魔に襲われやすく、対処が必要となることでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、私が勉強をした主たる場所は家だけではありません。さらに驚かれるかもしれませんが、私は近所のガソリンスタンド併設の「ドトール」をよく利用して勉強をしていました。あのどこにでもあるコーヒーショップの「ドトール」です。
年内から徐々に行き始め、年明けから5月末までは、午前中に答練をこなし(さすがに答練は家で行いました)、午後は気分転換もかねて、「ドトール」に行き、テキストを読む、そんな感じで毎日過ごしておりました。時間は一定ではなく、3時間以上いることもあれば、2時間程度で切り上げることもありました。
直前期においても、家でしかできない勉強、例えば記述問題や用紙がかさむ択一答練の復習などは家で行いましたが、それが終わると「ドトール」に出かけていき、夜9時位までテキストや市販問題集を再度解くなどを繰り返しておりました。直前期には、10時間以上「ドトール」にいたこともありますし、試験前日さえも「ドトール」にいたような気がします。
なお、地方のガソリンスタンド併設型の「ドトール」であることもあって、混んで座る場所がなくなることはありませんでしたが、さすがに悪い気もしたので、コーヒーなどは数杯注文するようにしていました。
私は喫煙者なのですが、喫煙しながら勉強できる空間であったことも「ドトール」で勉強した理由の一つです。ただ、試験までまだ数か月ある時期に、家で一人で勉強をしていても、色々な欲求(例えばテレビとかPCを見ること等)に負けてしまうことが多かったため、それを避けるためというのも大きな理由です。また、やらなければいけないことは分かっていても、試験まで時間があるという余裕は、やはりモチベーションを下げてしまいますし、質問のような睡魔を避ける意味合いもありました。
「ドトール」では、他の誘惑はなく、時間を過ごすには勉強しかありませんから、集中した勉強が可能でした。集中すれば、人の会話なども特段気になることはありませんでした。また、家に引きこもりで勉強をしがちになる受験生活の中で、こうした公共の場に身を置くことは、よい刺激にもなりましたし、寝る環境ではないこともあってか、眠くなることもありませんでした。
私は、煙草を吸うこともあって、「ドトール」を選びましたが、図書館や予備校の自習室において勉強するのも同様の意味を持ちます。家で集中した勉強を継続することができるのであれば、あえて家以外の場所で勉強する必要はありませんが、試験までの期間が長ければ長いほど、高いモチベーションを維持するのは難しいものです。直前期に一生懸命勉強するのは当たり前です。直前期は誰でも高いモチベーションを維持することが可能です。しかし、司法書士試験においては、直前期以外の時期であってもコンスタントに勉強を継続することがやはり必要です。その時期、モチベーションが上がらないのであれば、それを上げるために、私のように、公共の場で勉強をすることも効果的な場合があります。
場所を変えても、そう簡単にはモチベーションは上がらないかもしれませんが、合格するためには、モチベーションが上がらなくても勉強は継続するしかありません。継続した勉強以外に合格する道はないからです。したがって、勉強以外することがない場所に身を置くということは、決して無意味なことではありません。当初は、場所を変えても、やる気が起こらずに勉強がはかどらないかもしれませんが、少なくとも家でテレビやパソコンに気を取られながら勉強するよりは、遥かに効果的ですし、次第に勉強のリズムもついてくると思われます。
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@40さん、ご無沙汰しております(^-^)
勉強場所についてとても参考になりました。
私はとても静かで勉強するには快適な環境なので自宅でいつも勉強しておりますが、静か過ぎてコックリコックリと無駄な時間を過ごすこともよくあります。
勉強以外することがない場所に身を置くということ・・・
なるほどです。
たまには場所を変えてみたいと思います。
勉強はなかなか思うようには進んでおりませんが頑張ってます。
@40さんも研修や勉強、お仕事とお忙しいと思いますが頑張ってください。
>キリンさん
お久しぶりです!
コメントありがとうございます。
司法書士の勉強中は、繰返し繰返しが基本でしたから、ストレスも溜まりました。
ドトールは、そんなストレス解消的な意味もありました。
店員に覚えられていたのは間違いないので、きっと「この人なんなんだろう?」とか思われていたと思いますが、図太く通い続けてました(笑)
自宅で落ち着いて勉強できるなら、それがきっと一番かもしれませんね。私は、結構、直前にならないと燃えないタイプなので、勉強するしかない状況を作る意味もありました。
たまにキリンさんのブログも拝見しています。民法楽しくなってきたようで、良かったですね。
キリンさんも勉強頑張ってください!
初めまして。
今年本試験を初めて(去年記念受験はしました)受けるものです。ブログの記事とても参考になります。私は兼業受験生で四月から仕事を辞め本試験まで専業で戦うつもりです。今までlecの15ヶ月講座を受講しておりまして、来月頭に最後の司法書士法の講義が終わります。ブログ主様のテキスト読み込み主義にはとても共感でき現に私はテキストの読み込みを基本とし、過去問をほとんどやっておりません。テキストの読み込みが一番の近道だと私は思いますが、さすがに過去問を一回も回さないのはどうかなと思います。これからの三ヶ月の時間の使い方はとても大切だと思いますが、過去問(lecのポケット版択一肢集です)を全部回すのに毎日14時間程度勉強したとしても10日以上かかると思います。
私は周りに司法書士受験生や、司法書士の先生がいません。やはりブログ主様は過去問を最低でも一度は回して、テキスト未出の論点も記憶すべきでしょうか?よろしければご教授いただければと思います。よろしくお願いします。
>ノーネームさん
返信遅れて申し訳ありません。
過去問については、市販の問題集(LECの肢集)を直前期まで1回回し、直前期に再度やりました。
もちろん、それ以外にも、LEC講座の答練を受講し、そこで出題された択一問題は、3回程度繰り返して解きました。
確かにノーネームさんの仰る通り、全く問題を解かずに本試験に挑むのはさすがにお勧めできません。既に、昨年受けられて傾向はご存じとは思いますが、試験問題に触れておくのは有意義です。
また、テキスト未出の論点も問題をやることで拾えることもあるのも、仰るとおりです。しかし、その場合は、ブログに書きましたが、単純暗記で乗り切ってしまっても問題ないかと思います。
少し気になったのは、私は市販問題集以外にLECの答練を毎週受けていたため、その意味では、年明けから相当数の問題を解き、またそれを繰り返すことで実力を高めたのは事実です。
従って、もしノーネームさんが、ここまで全く問題に触れられていないのであれば、尚更、問題集はやる必要があると思います。できれば、予備校の答練の問題をやった方がいいと思うので、一つの方法として、既に予備校答練は進行中ですが、途中からでも受けるのもありかもしれません。リアルタイムにやることはできないかもしれませんが、問題だけでも手にいれて、予備校作成の良質の問題に触れることはとても効果的だと思います。
宜しくお願いします。
わざわざご返答ありがとうございます。
やはり最低でも一回は過去問を回した方がいいですよね。
答練や模試に関しては、予備校の講座の中に含まれておりますので、基本の科目ごとの答連はいくつか受講して、35点中平均30点前後とれてます(ここでテキスト読み込みだけでかなり点が取れることに改めて自信がつきました)
民法の総則だけ過去問を回したことがあるのですが、やはり論点を言い回しを変えて、問う問題が多く民法総則の箇所をやるだけで丸一日以上費やした経験があり、これを何回も回すのであれば徹底的にブレークスルーテキストの全ての論点を理解し記憶することの方が効率が良いなと思いました。
専業で試験を受けるということが人生で初めてなので(大学受験はしておりません。宅建は一昨年一発で合格しました)不安で仕方なくコメントしてしまいました。これからのスケジュールに過去問を最低一週回すことを取り入れたいと思います。
長文駄文失礼しました。息抜きと自分の勉強法が間違ってないのだと揺るがないようにブログ主様の記事はちょくちょく拝見しております。試験勉強関連の更新楽しみにしております。
>ノーネームさん
ご丁寧な返信ありがとうございます。
記事の更新も考えているのですが、今、配属研修中で、ちょっと余裕がない状態が続いています。
したがって、5月以降まで、記事を更新することができないかもしれません。
答練で30点程度をコンスタントに取れているのであれば、あとは、時間配分であったり、今の得点に満足することなく、継続して記憶作業を続けることが肝要と思います。
合格されたら教えてくださいね!