初学者向けFAQ

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FAQ集

 記事にするまでに至らない内容をまとめました。どちらかというと、これから司法書士を目指す方に向けての内容です。

司法書士試験の難易度はどのくらいですか

法律系国家資格の中では、最難関と言われています。覚えるべき情報量は司法試験より多く、司法試験がより専門的な知識を必要とするのに比べ、専門性よりも広範囲の知識を必要とする点で異なります。また、午後は3時間で択一35問と記述式2問を解かなければなりません。初学者であれば、記述1問解くのにそれだけで2時間程度かかってしまうことも珍しくはありません。勉強を重ねることによって、解答速度を短縮できますが、合格レベルにある受験生でも3時間で択一35問と記述2問の全てを解ききるのは簡単ではありません。その意味で、広い知識に加え、限られた時間で適格な知識をもとに即座に判断する能力が無ければ合格できず、一層試験を難しいものとしています。

あるサイトで、偏差値でいうと、行政書士が60で司法書士が70超えという記事がありましたが、正直なところ、双方の資格を持っている立場からすると、行政書士は、中間より少し難しい55程度だと思います。宅建が50位でしょうか。したがって、行政書士に比べると、司法書士試験の難易度は比べ物になりません。

宅建、行政書士試験のように問題集中心の勉強方法で合格できますか

司法試験にくらべると、確かに単純暗記的な側面が強い資格ですが、あくまでも司法試験と比べてであって、決して深い知識がいらない訳ではありません。例えば、宅建、行政書士試験に比べると、必要な理解度は遥かに上です。加えて、択一は例年30点弱が合格のボーダーラインとなりますが、単純暗記的な問題は誰でも正解できるため、差が出るのは単純暗記で解けない問題にいかに正解するかが鍵となります。こうした問題は上辺の知識では正解することはできません。また、不動産登記法、商業登記法はそれぞれ民法、会社法の理解が必須です。記述式試験においては、これら前提となる基礎理解が無い限り、問題を解くことができません。

「足切り」とはなんですか

午前択一35問、午後択一35問、記述式2問が試験全体の構成です。3つのうち1つでも基準点を下回ると、他がどんなに点数が高くても不合格となります。基準点は受験生の平均点から算出されます

基準点を超えれば合格できますか

基準点と合格点は異なります。基準点に達していても、それは単に足切りの対象とならないことに過ぎず、イコール合格ではありません。最近の傾向として基準点突破には7割強の得点が必要、合格点に至るのは8割弱の得点が必要とされます。国家資格で合格点が8割近く必要な資格は非常に珍しいと言えます。

必要な勉強時間はどのくらいですか

人によりますが、一般的に最低2,000時間は必要と言われています。私も、昨年の8月から合格までの11か月間で2,000時間ほどは勉強していると思います。なお、予備校の初学者用講座では1年半から2年程度のスパンで勉強するのが一般的です

独学でも合格できますか

決して不可能とは思いません。十分可能だと思いますが、予備校に通った方が効率的な勉強ができる場合があります。詳しくはこちらをご覧ください

社会人でも合格できますか

こちらも不可能ではありませんが、司法書士試験の範囲は広く、記憶を継続することが非常に難しい資格です。そのため、直前期においては特にまとまった時間が必要となります。また、一般的なテキストの全科目総ページ数は、4,000頁から5,000頁にまで達します。初学者においてはテキスト100頁を読むだけでも5時間程度は必要であると思われますが、一日例えば2時間程度の勉強時間だと1度全科目を勉強するだけで200日程度は必要な計算になります。加えて、1度通読した程度では、合格に必要な理解に達することは通常難しいため、さらに時間が必要となります。また私の場合、直前期には1日12時間ほどの勉強時間を費やしましたが、こうしたまとまった時間が取れない不利もあります。これらのことを考慮すると、相当ハードであることは間違いありません。私は1年目にサラリーマンをやりながら独学で受験しましたが。結果は散々でした。詳しくはこちらをどうぞ

5年間くらいの長期スパンで勉強すれば社会人でも合格できませんか

現に数年かけて働きながら合格された方もいるので、可能といえば可能でしょう。しかし司法書士は範囲が広く、いかに本試験日に理解・記憶をピークに持っていくかが重要な試験です。また、長い時間かけて勉強したからといって、記憶が必ずしも固定される訳ではありません。私の経験則上、2週間全く勉強をしなかった場合、記憶は曖昧になります。例えば、5年間時間をかけて勉強しても、たった2週間ほどで記憶が不確かになるのであれば、必ずしも長い期間をかけて勉強することが適切とは思えません。長期間計画での勉強方法を否定するわけではありませんが、長くやればやるだけよいという訳ではないと考えます。

短期間で合格できますか

司法書士試験の勉強「期間」は全く意味をなしません。必要なのは、合格に必要な勉強「時間」を経ることであって、期間ではありません。短期間で合格した人もいるようですが、その短期間に相当な勉強時間を経由していると思われます。例えば、合格までに必要な勉強時間を2,000時間とし、それを半年で単純に割ると一日10時間以上の勉強をコンスタントにしなければなりません。一日10時間の勉強と口でいっても簡単なものではなく、相当な強い信念が必要になります。また、社会人であればこのような時間を確保するのは不可能でしょう。社会人ではなく、自由に一日の時間が取れ、さらに10時間以上の勉強を半年間継続できる強固な信念があれば、半年で合格することも不可能ではないと考えます。

どのような勉強方法が効果的ですか

司法書士試験は、過去に全く出題が無い論点も出題されることは珍しくありません。そのため、単純に過去問だけやって合格するのは難しいと思います。詳しくはこちら又はこちらをご覧ください。

記述試験はどのような試験ですか

登記申請用紙を適切に記載できるかを問われます。不動産登記法では、事実(例えば、Aが死亡し、相続人がBCD、Bの債権者が代位によって相続登記をした。後日、Bが相続放棄し、Cは生前に特別の利益を相続人から受けていたことが判明した等)が示され、それに基づき適切な物件変動に基づいた登記申請が出来るかが問われます。こうした事実は、かならずしも明示される訳ではなく、添付書類から物権変動の事実を読み取らなければならない場合も存在します。 商業登記法では、株主総会、取締役会などで決定された事項が適切かどうか、そして変更登記が必要な場合にどのような登記申請をすべきかが問われます

記述試験の時間は何時間ですか

午後の試験の中の一つとして記述試験が行われます。午後の試験時間は3時間です。択一式35問および記述問題2問(不登法&商登法)となります。3時間をどのように消費するかは各人の自由です。記述試験は何時間というようには定まっていません。一般的に、記述に必要な時間は最低でも1時間半は欲しいところです。詳しくはこちらで記事にしています。

推論とはどのような問題ですか

特別な形式の問題ではありません。通常の5肢選択式問題です。推論問題には幾つかの種類があります。例えば、結論は同じだがそこに至る経緯が異なる2つ以上の考え方がある場合に、それら異なる考え方を比較し、一方の考え方に沿う肢を選びなさいなどの問題が典型的な推論問題です。こうした問題の場合、まずこれら2つ以上の考え方があることを知っている必要があること、そしてそれぞれの考え方の特徴を把握していなければなりません。推論を重点的に勉強することも否定はしませんが、費用対効果が非常に悪いので(全35問中推論は1問ないし2問程度)、テキスト上の推論論点(予備校のテキストはもちろん、市販のテキストにも重要な推論論点は記載されています)はしっかりと勉強し、推論対策としてはそれで打ち切ることでも構わないと考えます。推論以外の論点を理解するために、結果的に推論的な理解が必要になる論点も少なくないため、あえて推論対策を意識的に取らずとも、自然と推論で必要な知識が身につくこともあるからです。
 いずれにしろ、推論対策に時間をかけるよりも、テキストに記載の論点をしっかりと理解する方が試験対策としては重要です。推論対策は、完全にテキストの論点は理解し暗記した上で、時間があれば取り組めば良いでしょう。

刑法など3問しか出題されない科目もあるようですが、捨てていい科目はありますか

全科目勉強した方が無難と思料いたします。

六法は必要ですか

合格者のほとんどは六法を持っていると思われます。実際、テキスト等で不明な点があった場合に条文を引くことで理解が進む場合があります。ただし、膨大な試験範囲の論点を覚えるためにテキストを理解するだけで相当な時間が必要になる中、常時六法まで目を通す時間はない、というのが私の本音です。私は買いましたが、どちらかというと、法律の勉強を志す上で最低限傍に置いておくべき書籍ではありますが、無ければ合格できないとまでは言えません

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初学者向けFAQ” に対して6件のコメントがあります。

  1. 坂根 より:

    @40さん、初めまして。
    平成25年合格の坂根と申します。
    ショシ・ヨークさんのブログのコメントでお見かけして、お邪魔しました。
    よろしくお願いします。
    @40さんの今年の成績も圧巻ですが、このQ&Aの分析もすごいですね。
    読んでいて「そうだそうだ」と何度も思いました。

  2. @40 より:

    >板根さん
    こちらこそはじめまして
    コメントありがとうございます。
    http://nz19.blog.fc2.com/のブログ拝見させて頂きました。PCにお詳しいようで羨ましい限りです。
    私は、せいぜいシーサーのブログを変更することくらいしかできないので
    今後ともよろしくお願い致します!

  3. 坂根 より:

    @40さん、早速お返事ありがとうございます。
    私のブログにも目を通していただいて恐縮です。
    PCに詳しいように見えるのは、マニアックなことばかり書いてるからだと思います。
    人が書いてることは書かなくても良いかな、と思うので、ニッチな部分に向かうんですよね。
    それより@40さんはシーサーのブログをきちっとカスタマイズされてますよね。
    私はブログの記事内容の書き方は意識しているのですが、ブログのテンプレートやら設定やらいじるのが苦手で。
    お手本にしたいです。
    今後も平成25年合格の同期として、同期ブロガーとして、よろしくお願いします。
    PS.よくあることなのですが、「板根」でなく「坂根」です。

  4. @40 より:

    >坂根さん
    お名前の件、大変失礼いたしました。
    開業した場合に、自分でHPを作ろうと最近ソフトを買って、いじり始めましたが、中々難しいものですね。
    シーサーブログは、制約が少なく、変更もし易く使い勝手が良いです。
    反対に、アメブロは最近始めましたが、必ず広告が入ってくるなど制約が多く、いじらずそのままのデザインで使っています。

  5. 坂根 より:

    >@40さん
    名前の件は、よくあることですのでお気になさらず。
    自分でHPを作るのは勉強になって良さそうですね。
    ゼロから作ると、なかなか時間がかかりそうですが。
    私はブログを広告塔にするか、このまま個人ブログでのんびりやるか、少し迷っています。
    書きたいことを書くために、のんびりやる方向かな-、と思っています。

  6. @40 より:

    >坂根さん
    ご返答遅れてしまいすいません。
    風邪でダウンしておりました。
    坂根さんのブログの方にコメントさせて頂きます

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