年内にやるべきこと

合格するために何が必要かについて把握すること

 結論からいうと、年内にやるべきこととは、本試験までの勉強方針を決定することです。これはスケジュールを立てろということではなく、漠然とでも構わないので、合格するために何が必要かについて客観的に把握すべきという意味です。予備校のカリキュラムを漫然とこなすだけではダメだと考えます。
 例えば、私の場合、この時期考えていたのは以下のことです。

管理人が年内に考えていたこと

  1. 司法書士試験は、記憶のピークを本試験に持っていかなければ合格は難しい
  2. そのためには、直近時に全科目について再度目を通す必要がある
  3. 具体的には、直近時に全テキストを読込み、答練・問題集等も復習しよう
  4. 直近時に上記のことを行うため、テキストを何度も今のうちから読んでおこう。
  5. また、年明けには予備校(LEC)で個別科目の答練があるので、それに合わせて記憶しよう
  6. さらに、市販LEC択一肢集も同時に答練範囲について解いていこう
  7. 記述については、年内で基本的な問題をやり、年明けから応用問題を答練でやろう


 正直、大した内容ではありませんが、これをやれば受かると何の根拠も無いにも関わらず信じておりました。前年度(24年度)試験が不合格だった理由を客観的に捉えることに努め、足りないのは理解ではなく記憶であり、記憶さえ確かであれば合格は可能であると考えていたからです。その記憶の取りこぼしを防ぐために、特に年明けからは上記のような進め方で勉強しようと考えていたのです。
 ちょっと誤解をまねいてしまったかもしれませんが、当ブログでは、再三テキストを読み込み、記載論点を完全暗記すべきと記事にしてきたため、もしかすると、当初より私がブログ内に記載した勉強方法を明確に意図していたと思われたかもしれませんが、そうではありません。
 当ブログの内容は、私がやってきた勉強法であることには間違いありませんが、本試験を経由した結果として確信を得た部分があり、その上で記事にしたものです。
 ただ、あえて言うならば、上記のような方向性の勉強について、様々な生活条件などを加味した上で、時間的にも年明けから実践できると踏んでいたのは確かです。当然、上記からの若干のズレはありました。例えば、テキストの読込みでは記憶が不完全のため、論点を全て書き出して記憶したりするなどの細かい変更は常時ありました。しかし、全体の方向性はほぼ当初に考えた通りに進めました。
参照記事:全般的な勉強方法
 私は、このように、合格のためにやるべきことを年内中に考えておくこと、最低でも合格するために何が必要なのかにつき把握していることは結果に大きな影響を与えると考えます。予備校の場合、基本スケジュールが決まっています。私の場合も答練が開始されるのは当然分かっていたため、その答練に合わせて勉強を組み立てましたが、あくまでも予備校のカリキュラムに沿う形で、自分が考える合格に必要な勉強を達成できると考えたためそのようにしたに過ぎません。
 予備校の場合は、スケジュールが組まれているため、漫然とそれに沿って勉強をしがちです。スケジュールのあるものをこなすと、それだけで満足しがちですが、合格のために必要なことを見極めて、それを実践することが重要です。そうした見極めは年内中に心掛けた方がよいと思います。決して具体的である必要まではありません。抽象的でも構わないため、そのような意識を持つことが必要と考えます。
 予備校では、講師の方が、勉強の進め方などについての助言的な発言をされることがよくあります。長年試験に携わっているプロの意見ですから非常に有意義な内容であることが多いものです。
 しかし、予備校講師の言うことを無条件に受け入れて勉強をすべきとも思いません。これは、予備校講師の言うことを聞くべきではないということではなく、無条件にその意見に流されてはいけないという意味です。自分の勉強法を持ち、その上で有用な講師の意見があればこれを取り入れるべきであって、予備校講師がA参考書が良いといったらAをやり、B勉強法が良いと言ったらBをやるなど右往左往すべきではありません。
 予備校は、合格のために非常に有効なのは間違いありません。また講義や講師の意見も同様です。誤解をすべきではないのは、それらはあくまでも合格の手助けをしてくれるだけであって、合格の保証はしてくれません。結局最終的な合否は自分にかかっているのであれば、合格のためにすべきことは自分で考えた納得のいく勉強を進めることが合格への近道であると考えます。
 これは、当ブログの内容に対しても同様で、記事内で首肯して頂ける記事があったのであれば、それは書いている方としては非常に嬉しく思いますが、当ブログはむしろ一人の合格者の勉強に対する考えを読んでいただき、合格に必要なことを見極める上での参考にして頂ければという目的で書いています。
 年内の今であれば、仮に現在の学力が低くても、まだ巻き返しは十分可能です。
 ちなみに、私の昨年11月の学力も、受験生全体から見れば下位であったと思います(平成24年度試験の択一は午前午後ともに23問の正解であり、記述についてはほぼ白紙答案でした)そうした私でも、年内中に必要なことを見極めておき、年明け以降はその見極めによって組み立てた勉強を自信をもって勧めることで、今年度にプロフィール上の成績で合格することができました。
 今回このような記事を書いたのは、私自身の経験から、年内の今だからこそまだ状況的にどうであれ間に合うこと、だからこそ今すべきことをしなければならないということを伝えたかったのです。年明け以降は、本番に向けて、いよいよ学力を向上させていかなければなりませんが、その時期にまだ何をすべきか分からず、勉強に迷いが生じている場合は、本試験に向けてただでさえ時間的余裕がどんどん足りなくなっていく状況で決して得策ではありません。また自信がなく不安定な勉強の場合には、集中力も欠如しがちなため勉強効果も上がらないことも十分考えられます。
 合格するために必要なことから逆算し検討することで、今後やるべきことがきっと見えてくるはずです。今の勉強で合格できる確信に至らないまでも、合格の可能性を信じることができるのであれば、それを進めていく方が、単に予備校のカリキュラムに沿ってやるよりも、より効果的でもあり、そうした自分が信じて進めることができる勉強法を見つけることが合格のために必要なことでもあると考えます。

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年内にやるべきこと” に対して6件のコメントがあります。

  1. アチ より:

    まさに私自身に向けられた言葉のような気がします。
    そこで、またまた質問させてもらいます。テキストから論点を抜き出して記憶を完全なものにする方法をとられていましたが、この方法は人によって論点の抽出の仕方がかなり違うような気がします。例えば、極端な話しだと、制限行為能力制度という語句だけで、各制限行為能力者の法定代理人の善管注意義務のような細かい論点まで連想する必要があるかということです。
    幸い、レックの横断整理マスター講座でパーフェクトローラーや実践力のテキストの図がついてくるので、網羅的に暗記ツールは作れると思うのですが、暗記事項の抽出はかなり個人によって作り方が違うとおもうので、今までの記事で掲載していなかった、気をつけていた事などがあれば、是非とも教えてください。
    私は、単に覚えるだけなら論点や要件の抽象化の程度は低くくても良いが、問題を速く解いたり引っ掛け問題に惑わされないようにするには物事の抽象化の程度は高い方が良いと思うのです。オートマシリーズは物事の具体化には優れてるのですが、逆に抽象化は個人の裁量に任せてる気がします。
    以前に法定追認の記事で書かれた事と同趣旨だったら良いのですが、コメントが上手く伝わってなかったらすみません。

  2. @40 より:

    アチさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
    別紙に論点を書き出すのは、記憶を完全にするためですが、制限行為能力の論点であれば、例えば次のように記載をしたと思います(私は、民法・不登法以外を別紙に抜き出しました。つまり会社法等の手続き法を主として対象としていたため、もし民法で別紙論点書き出しにした場合の話としてお聞きいただければと思います)
    制限行為能力
     〇〇〇
     ▼▼▼
     法定代理人等の義務
     ■■■
    大項目でまず制限行為能力と記載します。次に、善管注意義務について忘れがちとなるのであれば、上記のように法定代理人等の義務と記載し、それを読んだ時に善管義務と言えるようにします。
    アチさんの仰る抽象化の程度が高いとは、仮に上記の例であれば、制限行為能力から善管義務も思い出すような書き出しをした方がいいということでしょうか。
    確かに、大項目の制限行為能力と記載し、それから全て論点を言えればそれに越したことはないと思いますが、制限行為能力者の論点だけでも相当数の論点があるため、一つの言葉から全てを思い出すのは簡単ではありません。
    また、別紙に論点を書きだした場合、例えば民法であれば膨大な枚数となるはずですが、その論点を覚える際に、記憶するスピードも必要となります。何故なら、記憶作業以外にもやるべきことはあるからです。そのため、あまりに抽象的すぎると、1つ1つの論点の書き出しから思い出すのに時間がかかり過ぎることもあると思います。
    記憶は繰返しで覚えるしかありません。人間は不必要なことはすぐ忘れます。残念ながら試験の論点は受験生にとっては日常生活で必要なことではなく、あくまでも試験で必要なことに過ぎないためすぐ忘れてしまいますが、繰返し同じ論点に目を通すことで、記憶の欠乏度合を下げることはできます。
    抽象的に記載しなくても、何度も目を通すことでも十分効果は期待できると思います。記憶法は個々人によって異なると思うため、アチさんが抽象的に記載をすることを否定はしませんが、私の場合は細かく論点を記載し記憶しようと努めました。
    宜しくお願い致します。

  3. S より:

    以前コメントさせていただきましたSです。
    今のところ、テキストは2回目の途中で、
    今年中にギリギリ終わるかどうかというところです。
    教科によっては思うように進まないところもあり、考えていたよりずいぶん遅くなってしまいました…
    記述は基本問題をそれぞれ20問くらいやりました。
    2回目は1回目より少し早くなってきて、
    一時間で20~25ページ読めるようになったのですが、
    読み方としては、まだなんとなく覚えるって感じで、暗記を心がけてしまうとペースが遅くなってしまい、モチベーションが下がりそうで流している状況です。
    この調子でも大丈夫でしょうか?
    年明けから答連講座を週2回くらい入れていく予定です。
    お仕事お忙しいことと思います。
    お手透きのときにでも
    アドバイス宜しくお願いします。

  4. @40 より:

    >Sさん
    年内はそれで十分ですよ
    年明けに答練があるのであれば、それに対応した範囲を、今度はしっかり記憶することを心掛けて読込むことです。
    おそらく、すぐ忘れるかもしれませんが、しっかりと一度記憶すれば、次に同じ範囲の勉強をする際に、前よりも楽に理解記憶できるはずです。
    結局のところ、そのように勉強を進めていき、かつ、それを繰り返すしか、安定した記憶は生まれません。
    年明けからは、分野によっては、理解記憶に困難さを伴うかもしれません。私の場合は、会社法や民訴が特にそうでした。
    しかし、そうした分野は尚更しっかりと妥協せずに勉強するしかありません。中途半端な理解記憶に留まらずに、答練の範囲は、確実にその瞬間でも構わないため、即答できるレベルまで理解および記憶を高めることです。
    記述は、年内は基礎レベルで問題ありません。年明けからは、答練で応用問題をやることで、力はついてきます。記述答練の取り組みについては、私のブログの該当ページを参考にしてみて下さい。
    年内に既に2回ほどテキストを読まれたということは、既に理解面については、分からない論点はないということでしょうか。もし、まだ不安な論点があるのであれば、この時期にそうした論点をつぶしておくことです。
    そして、答練の際には、再度その範囲の論点は今度は記憶することを心掛けて取り組んでみて下さい。
    勉強頑張って下さい。

  5. S より:

    ご無沙汰しておりました。
    去年コメントしたSです。
    親身にアドバイスいただきましたのに、その後なんのご報告もできず申し訳ありませんでした。
    27年度の試験は不合格でした。
    午前28午後24で、基準点不足でした。
    家庭の事情もあり、
    来年度の勉強はやっと最近開始したところです。
    あと、半年しかありませんが、
    今度はよいご報告ができるよう、
    頑張ります!!

  6. @40 より:

    >>Sさん
    コメントありがとうございます。
    返信が遅れ申し訳ありません。
    ご報告ありがとうございます。試験、残念でしたね。勉強は苦しいと思いますが、合格後は違う人生を踏み出すことが可能です。頑張ってください!

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